洞窟のおもちゃ箱

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すべての人間の悩みは、実は4種類しかない。それは何なのか?どうすればいいのか?

 恋愛、学校、職場、お金、家庭、友人、健康、親子、将来。人間の悩みは尽きません。ご存知のように、仏教では、煩悩は108あるといいます。

 でも、実際は、人間の、そしてあなたの悩みは、大別すると、4種類しかありません。

 

人の悩みはたくさんあるように見えて、実は4種類だけ 

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 人の悩みはたくさんあります。しかも、置かれている状況、周りの人々、性格、能力、年齢や性別、時代、運、いろいろなものに影響を受けています。しかし、分類すると、大きくは次の4種類になります。

 

  • 人間関係の悩み
  • お金や財産の悩み
  • 健康(メンタル含む)の悩み

 

 例えば、仕事の悩みで考えてみましょう。ひと口に仕事の悩みといっても、人によっていろいろあります。しかし、きちんと突き詰めていけば、結局は4つの悩みのどれかに必ず落ちます。

  • 上司や同僚や部下とうまくいかない → 人間関係の悩み
  • 給料が安い → お金や財産の悩み
  • 仕事がきつくて疲れがとれない → 健康の悩み
  • これは自分がやりたい仕事じゃない → 

 

実は4種類の悩みは対処方法がそれぞれ決まっている 

 このように人間の悩みは実は4種類しかありません。そして、この4種類は、それぞれ、対処可能な範囲がおおまかに決まっています。

 これは、占い師の養成において教えられることです。優秀な占い師は、個別の悩みを聞きながら、目の前にいるこの人は本質的な4つの悩みのどれに一番困っているのかの本質を探り、定石の答えをうまく当てはめていくのです。なので、「よく当たる」となるのです。

 以下、4つの悩みそれぞれについて、見ていきたいと思います。

 

人間関係の悩み

 恋人・友人・息子・先生・上司・部下・娘・孫・夫・嫁・舅・姑・お客様・ご近所づきあいと、人間関係の悩みは不変です。

 しかし、結局、他人は変えられません。変えられるのは自分の言動だけ。自分の接し方、自分の言動、自分のとらえ方、誰かに相談したり第三者を挟む、何らかの形で距離をとる、といったように、自分の言動を工夫することしかありません。

 

お金や財産の悩み

 お金や財産といった経済的な悩みも深刻です。しかし、お金の問題は、結局は、「入りと出」の問題になります。何らかの形で収入を増やすか支出を減らす、そのどっちもやる、といったようにコントロールしてゆくしかありません。

 ただし、ひとつ注意点があります。おカネ・財産に関しては、経済的な問題というより、人間関係など他の問題としてとらえた方がいいものが含まれる場合がありるからです。例えば、相続をめぐっての争いなどは、純粋に経済的な問題というよりは、人間関係の問題とした方がいいケースがあります。また、おカネは生きる手段であり、夢を実現する手段でもあり、病気になったら治療のために医療費が必要となるということから、健康や夢とも関連します。ご先祖様から受け継いだ財産をどうするかということも、実際は単純におカネや財産の問題とは言えない場合があります。

 したがって、おカネや財産や豊かさの問題を考えるときには、「それは本当におカネだけの問題なのか?」ということも考えてみることが重要です。

 

 

健康(メンタル含む)の悩み

 健康の問題もまた、取れる対応策は限られます。人は必ず衰え、何らかの原因によっていずれは死ぬ、という事実は確定してしまっています。なので、この問題に対して人が取れる具体的な対応策は2つしかありません。

  • 医療的な手当て
  • 健全な食生活や運動といった日々の生活習慣上の努力

 そう考えると、食生活を含めた生活習慣は、平凡なようにみえて、かなり重要です。毎日適度に運動して、食事や飲み物や栄養バランスに気を付け、規則正しい生活を送ったところで、病気にならないという保証はありませんが、成人病のリスクは下げられますし、やらないようりはたいていマシです。いずれにせよ、健康に関する問題は、この2つを頼りにする以外にないのです。

 

夢の悩み

 夢といってもそれほど大げさに考える必要はありません。5歳の子供でも、90歳のお年寄りでも、人間は夢を持っているからです。

 人間は高度な知能を持った生き物であり、プライドも想像力もあります。その脳は、何も夢を持たずに生きることは難しいのです。

 夢に関する悩みは広く漠然としていますが、答えの基本は、自分の背中を軽くポンと押してみることです。

 いきなり大きなリスクを負うのではなく、ちょっとしたお試しでもいいから、行動してみる、一歩を踏み出してみることで、具体的なフィードバックが得られるようになり、そこからわかることや気づくこと、どうすればいいかということがいろいろ見えてくるものです。

 

最後に

 人間は悩む生き物です。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe:1749-1832)は、次のように述べてます。

 人間は、努力する限り、迷うものである。

 ゲーテという人は「迷い」という言葉を著作においてよく使っていますが、積極的な意味で使う傾向があります。「迷う」ということは、一見ネガティブなもののように思えますが、実は、何とかしよう、前に行こうという、ポジティブな気持ちと関係が深いものなのです。

 一方、表面上は個別のことで悩んでいるようであっても、その本質を突き詰めていくと、人の悩みの種類は、先ほど説明した4つの種類のどれかに必ず当てはまります。そして、それぞれの悩みには、基本的な定石が既に存在しています。

 大切なことは、悩みや迷いというものを肯定的にとらえて向かい合うようにすること。そして、自分の悩みや迷いはどこに分類できるものなのかを客観的に突き止め、積極的に対処していこうと取り組むことです。そうすることで、人間的な成長も生まれてきます。