小平選手金メダルおめでとう
平昌(ピョンチャン)オリンピックのスピードスケート女子500mでの小平奈緒選手は強かった!最近ワールドカップで敵なしだった実力をいかんなく発揮し、オリンピックレコードでの金メダル。圧勝でした。ライバルと目されてきて今回も銀メダルだった地元韓国の李相花をタイムでは大きく引き離しました。素晴らしかったですね!
順位 |
名前 |
国 |
タイム(秒) |
1位との差 |
1位 |
小平 奈緒 |
日本 |
36.94 |
+0.00 |
2位 |
李 相花 |
韓国 |
37.33 |
+0.39 |
3位 |
カロリナ エルバノバ |
37.34 |
+0.40 |
スタートのときのぐらつきはなぜだったのか?
ただ、このとき、ひとつだけ素朴な疑問が残りました。それは小平選手がスタートでぐらついたことです。テレビ中継でも一瞬、「あ!」という感じがありました。あれだけ経験豊富で直近も連戦を続け、スタートダッシュを得意とし、1000mでも出ていた選手が、どうして?と軽く思いました。実際、そのあとはすごい滑りで盛りかえしましたものの、スタートダッシュが持ち味の小平選手の最初の100mのタイムは10秒33で、韓国の李相花(10秒20)を下回ってしまいました。
たまたま、ネットで調べていたら、同じ疑問を持った人が少なくなかったようで、TVでも取り上げられていましたし、ネットでも話題になっていました。結論としては、小平奈緒選手のとき、スターターの「Reday, GO」の合図が遅かったことが関係しているのではないかということです。実際に他の選手との比較動画を掲載している方もいましたので、以下にLinkを張っておきます。
右上:李相花(韓国)、郷亜里砂選手(日本)
左下:ブリタニー・ボウ(アメリカ)、神谷衣理那(日本)
スターターは韓国人
では、なぜ小平選手のときだけ、このようにスタートが遅らされたのでしょう?理由はわかりません。ただ、ひとつだけ、はっきりしているのは、スターターが韓国人だったこと。地元開催で、しかも韓国で五輪2連覇中の選手が登場し、明らかに小平が強力なライバルとされている試合で、しかも日頃異常に日本をライバル視する傾向の強い国で、このようなことがあると、疑念を抱く人がいるのは自然なことだと思います。
このようなハンディにも負けず、小平選手はぶっちぎりの記録で金メダルでした。また、スピードスケートは最後の組に強い選手がまとめて出てくるため小平選手と同走となったやはりメダル候補だったエルバノバ選手は、2位の李相花とわずか0.01秒差の3位でした。
うやむやにしないでJOCに改善を提起すべき
試合終了後、小平選手は李相花に駆け寄って声をかけてとても心温まるシーンでした。両選手の健闘をたたえあう姿にすがすがしさを感じたとともに、IOCはこのような場合にスターターを第三国から出すような工夫が必要ではないかと思いました。また、小平選手はこのようなことにも負けず、見事なタイムで優勝しましたが、JOC側もだからいいだろう、ということにせず、きちんと国際的にこの問題について注意を促すようにしていただきたいと思いました。